Tam Greenhill — 夢の中へ帰らせて

夢の中へ 帰らせて
そこでは銀の雨が歌う
待ちわびている 私の馬
けれど草には 跡ひとつない
窓辺には 灯る蝋燭
そこは私を覚え 待つ家
悲しみさえ 触れられぬ場所
災いも痛みも 届かぬ場所

故郷へ 帰らせて
そこでは詩が 炎の中に凍りつく
この雨は 私を迎えに来た
この雨が 私を思い出した
秋が私の瞳を覗き込む
動かぬままの 琥珀の眼差し
涙に濡れた空は 灰色の鳥
誰が言った もう戻れないと

滲んだ道の迷宮を
雨の銀が 切り裂いてゆく
誰が呪いの時を 変えられる
焚き火の上で 言葉を読み上げて
青いビロードの 翼のひと振り
銀色に響く 悲しみの音
死が私を 迎えに来た
夢の中へ 帰らせて……
